十分に街歩きを楽しんだなら、間違いのない土産を手に入れて旅を締めくくりたい。本誌連載「&Kyoto」の「京都さんぽ部」部長で、現地在住のライター、コーディネーターの大和まこさんが教えてくれたのは、寿司や菓子、雑貨、縁起物といった8つのジャンルの新旧いい土産。長きにわたり愛される定番から、歴史を引き継ぐ名品、老舗が手がける新ブランドのアイテムに、この数か月のうちに発売されたばかりのものまで、古都だからこそ生まれた古きと新しきの違いを味わえる品々。帰りの新幹線から旅の余韻に浸れ、家に帰れば楽しい時間を振り返りたくなる、充実のラインナップです。

『エーピーエフアール キョウト』の風呂敷 大8800円、小2750円 京都市中京区二条通御幸町東入山本町4 39‒1 075‒746‒5722 11時〜19時火休
『エーピーエフアール キョウト』の風呂敷 大8800円、小2750円
京都市中京区二条通御幸町東入山本町4 39‒1 075‒746‒5722 11時〜19時火休
『ゑり善』の風呂敷・松竹梅3300円 京都市下京区四条河原町御旅町49075‒221‒1618 10時〜18時月休(祝日の場合営業)
『ゑり善』の風呂敷・松竹梅3300円
京都市下京区四条河原町御旅町49075‒221‒1618 10時〜18時月休(祝日の場合営業)

デザイン性の高さに飾りたくなる風呂敷。

 京都で街行く人々を眺めていると欲しくなるのが和小物。大判の風呂敷なら実用の道具としてはもちろん、テキスタイルとしても楽しめる。

 フレグランスブランド〈アポテーケ フレグランス〉が昨年オープンした新店『エーピーエフアール キョウト』で手に入れたいのは、京都店限定の風呂敷。アーティストLena Fujimotoによる図柄が力強い一枚。

 天正12(1584)年創業の呉服老舗『ゑり善』の風呂敷は、松竹梅が大胆にデザインされたもの。ろうけつ染作家・佐野猛夫に依頼して以来、半世紀を過ぎて愛され続ける。


「京都さんぽ部」部長、ライター、コーディネーター。 大和 まこ

「京都さんぽ部」部長。ライター、コーディネーター。京都暮らしも、もはや25年目に。連載「&Kyoto」は2022年に100回目を迎えて継続中。京都の景色や、食べたもの、買ったものをInstagram()で発信している。

&Premium No. 124 Kyoto Solo Trip / やっぱり、ひとりでも京都。

京都の街を巡り歩くとき、なぜこんなにも心が浮き立つのでしょうか。風情ある神社仏閣や庭、精緻な工芸品を扱う店や美しい佇まいの町家に出合ったかと思えば、そのすぐそばには個性的なコーヒーショップや書店、ギャラリーや生活道具の新店が。長い歴史の中で脈々と息づいてきた伝統と、新しいカルチャー、そして〝ふだんの表情〞を、さらりと共存させる街、京都。今号は、ひとりでも楽しめる京都、そして、ひとりだからこそさらに楽しい京都を案内します。

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