あたりまえはいいなぁ。自分にとってのあたりまえが誰かにとってのそれと一致すると、一体感のようなものが生まれるのがいい。でも、あたりまえは時に凶器になり得る。こちらにとってのあたりまえが、あちらにとってそうではないとき、それが信条や思想だったら、相容れないまま辛い歴史が繰り返されることもあるから。争いとは、強いあたりまえ同士の衝突かもしれない。想像力と思いやりで解決できたらいいのに。いや、でもこれも、あたりまえの押しつけなんだろうか。


絵・文/水野 学

みずの・まなぶ/クリエイティブディレクター。〈good design company〉代表。著書に『センスは知識からはじまる』『世界観をつくる「感性×知性」の仕事術』(ともに朝日新聞出版)。