桐生はフライングで予選失格、ケンブリッジは故障で決勝欠場

 陸上の東京五輪テスト大会「READY STEADY TOKYO」が9日、東京・国立競技場にて無観客で行われ、男子100メートルでは2004年アテネ五輪&17年世界陸上の金メダリスト、ジャスティン・ガトリン(米国)が10秒24(無風)で優勝した。日本勢にとっては、最大3枠の五輪切符を争う6月の日本選手権(大阪)を見据えた大会。世界を制した39歳にかなわなかった。

 多田修平(住友電工)は10秒26で2位。好スタートで抜け出したが、ガトリンの猛追を受けた。最終盤はガトリンの方を向いて追い抜かれた。17年にも同じレースで走ったことがある相手。「後半に詰められて抜かれた。4年前は凄い緊張して挑んだ。いろんな経験して今回は昔と違うと思う」と振り返った。

 レース直後に握手を交わし「スゴイネ、タダ!」と言われたという。「サンキューと返しました。試合前にも頑張ろうって言ってガッツポーズをしてくれた。覚えてくれているのが凄く嬉しいです」と笑顔を見せた。取材中には、ガトリンが後ろを通り「ターダ! ターダ! ターダ!」と連呼。多田は「仲良くなりました」と喜んだ。

 予選では、向かい風0.2メートルだった1組の多田が10秒24、小池が10秒28、ガトリンが10秒26、向かい風0.4メートルだった2組のケンブリッジ飛鳥(ナイキ)が10秒28だったが、決勝は故障で欠場した。桐生祥秀(日本生命)はフライングで失格だった。

 海外渡航選手9人や海外メディアも参加した中、様々な感染対策が施されて行われた。9秒97の日本記録保持者サニブラウン・ハキーム、4月の織田記念国際で復活優勝を飾った山縣亮太(セイコー)は出場していない。サニブラウン、桐生、小池だけが今大会前までに東京五輪の参加標準記録10秒05を突破済み。今後は木南道孝記念(6月1日・大阪)、布勢スプリント(同6日・鳥取)などが行われる。

 多田は「ここで10秒05を出したかった。気候に恵まれないけど、無風でも出せるようにしたい」と話した。(THE ANSWER編集部)