ヒンチ監督がアストロズ時代のバーランダーとの過去を告白

 米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手は今季二刀流の活躍により、ア・リーグMVP最有力候補に挙がっている。同地区のアストロズを率いたA.J.ヒンチ監督(現タイガース監督)は当時、サイ・ヤング賞右腕ジャスティン・バーランダー投手と大谷を巡る降板劇で“修羅場”を迎えた過去を告白している。

 米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のアナリスト、ベン・バーランダー氏がホストを務めるポッドキャスト番組「フリッピンバッズ・ポッドキャスト」に出演したヒンチ監督。ベン氏の実兄でアストロズ時代に指導したジャスティンに投手交代を告げた際の面白エピソードを求められた指揮官は、二刀流のスーパースターにまつわる秘話を告白した。

「JV(ジャスティン)をエンゼルス戦で一度降板させたことがあったんだ。なぜなら、ショウヘイ・オオタニが彼からホームランを打って、このシーズン彼相手に凄まじい好調を持続していたんだ。そこで、私はオオタニの打席で彼を降板させ、トニー・シップを投入した。

 そうしたら、オオタニは四球で、続くアンドレルトン・シモンズが走者一掃の二塁打。JVは失点が付いてしまった。ショウヘイの得点はトニーの問題だったんだが、JVは勝利はおろか、負け投手になってしまったんだよ」

納得いかないバーランダーは試合後に監督と怒鳴り合い

 ヒンチ監督が笑顔で振り返ったのは2018年8月31日のエンゼルス戦のこと。

 この試合の先発はバーランダー。エンゼルスが1点リードの6回1死一、二塁のピンチで、新人王に輝いた大谷が打席に。この場面で相性を考慮してエース右腕を下げ、継投策に出たが、これが裏目に出た。6回に4失点を許し、試合はエンゼルスが5-2で勝利。バーランダーは負け投手となった。

 バーランダーは交代に納得できなかった様子。試合後、監督室を通り過ぎる時、こう言い放ったという。

「おい、次は降板する準備ができた時に、オレから言わせてもらうからな!」

 怒ったエースと監督は「お前が黙れ!」と怒鳴り合う騒動に発展したという。

 大谷が原因となった修羅場エピソードを振り返ったヒンチ監督は「競争心あふれる2人が何とか勝とうとしたまでだけど、君の兄を降板させることはゲリット・コールを下げるのと同じぐらいだね。最もタフだった」と冗談交じりに振り返り、笑いを誘っていた。(THE ANSWER編集部)