メッツ戦に先発

 米大リーグ・ドジャースの山本由伸投手は19日(日本時間20日)、本拠地メッツ戦に先発。6回99球を投げ、7安打4失点、9奪三振1四球で勝敗はつかなかった。解説を務めた里崎智也氏は、「山本の良さを半減させてるんじゃないか」と配球を疑問視。MLBならではの制度の影響も指摘した。

 山本は初回2死からの3番フランシスコ・リンドアを見逃し三振。コースをついた145キロのスプリットは、球審のコール前にストライクを確信したように打者に振り返らせた。しかし2、3回には味方のエラーもあって計4失点。以降は立て直し、走者を出しながらもしぶとく無失点で粘った。

 試合を配信したABEMAで解説を務めた里崎氏は「思い通りの結果にはなっていないが、だいたい構えたところには投げてますからね」と山本を評価。「それでも失点するということは他に不都合なことがあるんじゃないか」とし、その要因の一つにウィル・スミス捕手の配球を挙げた。

「じゃあカットボールやスライダーは投げなくていいのかということ、調子の良いボールだけに固執するところが、山本の良さを半減させてるんじゃないかな。縦の変化だけでなく、横の変化も入れていきたいですよね」

 里崎氏は「ピッチクロックがあると、キャッチャーの配球に従わざるを得ない。そう簡単に首を振れないですから」と、山本が今季初めて経験するルールにも注目。「自らサインを出すピッチコムを導入してもいいかもしれない」と提案していた。

(THE ANSWER編集部)