大谷翔平の長打力に敵地実況席も注目

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、敵地ブルージェイズ戦に「2番・DH」で先発し、5打数1安打1打点で4-2の6連勝に貢献した。2回の第2打席では、時速119.2マイル(約191.8キロ)の爆速打球で右前適時打。一時は得点圏打率が0割台などを指摘されていたが、現在は同.182(33打数6安打)まで上げてきた。しかし、敵地実況席は得点圏打率の概念を破壊する打者だと伝えている。

 大谷は2回2死一、三塁で菊池雄星の5球目、内角直球を捉えた。打球は一瞬で右前へ。今季メジャー&自己最速となる爆速打だった。

 この打席中、現地で中継したカナダ放送局「スポーツネット」の実況席は大谷の得点圏打率に触れていた。実況のダン・シュルマン氏は「オオタニが打者の時は一塁走者も得点圏ですね」と指摘。解説のバック・マルティネス氏も「日本でプレーしていた時、彼は東京ドームの天井に打ち込んだことがあります。ダリル・ストロベリーのようなパワーです」と続いた。

 1980、90年代にメッツ、ドジャースなどで通算335本塁打を放った大打者となぞらえて称賛。シュルマン氏は「とんでもないパワーを持った大男。信じられないバットスピードの持ち主です。全てを900フィート(約274.3メートル)飛ばそうというスイングをしています」とジョークまじりに称賛した。

 大谷にとってブルージェイズは昨オフに移籍先の最終候補に挙がり、ドジャース入り発表間近にトロント入りの“誤報”まで流れた相手。打席に立つたびにブーイングが響いた中、長打を量産している。

(THE ANSWER編集部)