敵地ジャイアンツ戦

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は15日(日本時間16日)、敵地ジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発出場して4打数2安打1四球と気を吐いたが、チームは1-4で敗れた。微妙な判定で2度の見逃し三振を喫したものの、最終盤で見せた抜群の技術にMLB通算204勝投手は「あのヒットはイチローでした」と絶賛している。

 逆らわずに打ち返した。1-4とリードされた9回2死一塁で迎えた大谷の第5打席。100マイルを超える剛速球を誇る守護神ドバルの前に2-2と追い込まれたが、5球目の外寄り101マイル(約162.5キロ)に腕を伸ばし、上手くミートする形でレフト前にはじき返した。

 これには通算204勝のドジャースOBも舌を巻いた。米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」で解説を務めたオーレル・ハーシュハイザー氏は「あのショウヘイのヒットはとてもイチローでした。イチローはよくあのように打っていました。足が少し踊るようになって、軽く走り出すようになりながら、それでも体と手をコントロールし、うまくバットに当てました」と絶賛した。

 この打席の前まで、大谷は2度も微妙な判定の前に見逃し三振。3回の第2打席は低めのスライダーをストライク判定され、7回2死一塁での第4打席では、自信を持って見逃した外角高めをストライクとコールされ、ともに静かに首を振ってやや納得いかないような反応も見せていた。そんな状況での巧みな一打とあって、ハーシュハイザー氏も称えずにはいられなかったようだ。

(THE ANSWER編集部)