原材料価格の高騰やロシアによるウクライナ侵攻、急激に進んだ円安などの影響で、食品や日用品、光熱費など、ありとあらゆる物やサービスの値上げが止まりません。相次ぐ値上げラッシュは、家計にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。

相次ぐ値上げの影響で、年間の家計負担額は約7万円増加

出典:帝国データバンク「『食品主要105社』価格改定動向調査―家計負担額推計」

帝国データバンクが発表した「『食品主要105社』価格改定動向調査―家計負担額推計」の試算によると、食品値上げによる1世帯あたりの家計負担額は1ヶ月あたり平均5,730円、年間で6万8,760円増加することが明らかになりました。年間の消費支出額は平均して約333万円ですから、約2%にあたる金額となります。

2022年10月に値上げとなる主な食料品は?

10月は飲料の主力商品が数多く値上げとなっています。なかでもビールは、大手4社が揃って値上げをする事態に。キリンビールは、10月1日納品分から「キリン一番搾り生ビール」など、サントリーは、10月1日出荷分から「スーパードライ」など、サッポロビールは、10月1日同社売上分から「エビスビール」など、アサヒビールは、10月1日出荷分から「スーパードライ」など、それぞれビール類をはじめとするアルコール飲料各種を値上げします。

清涼飲料水も、キリンビバレッジは、10月1日納品分から「午後の紅茶」「生茶」などの清涼飲料水をメーカー希望小売価格の6〜25%、コカ・コーラボトラーズジャパンは、10月1日出荷分から清涼飲料水をメーカー希望小売価格の6〜18%、アサヒ飲料は、10月1日出荷分から「カルピス」「ウィルキンソン」などの清涼飲料水をメーカー希望小売価格の4〜16%、伊藤園は、10月1日出荷分から清涼飲料水をメーカー希望小売価格の4〜22%、それぞれ値上げします。

飲料以外では、キューピーが10月1日出荷分からマヨネーズ類やマスタード、パスタソースなど93アイテムの価格を参考小売価格の約2〜20%値上げ。森永乳業が10月1日出荷分から「クラフト」「フィラデルフィア」の各種チーズ21品を希望小売価格の7.4%〜12.5%、「クリープ」のクリーミングパウダー6品を希望小売価格の10.4%〜111.2%値上げ。伊藤ハムが10月1日からハム・ソーセージ、調理加工食品221品目を3%〜30%値上げ。日本ハムが10月1日からハム・ソーセージ78品目と加工食品125品目などを2%〜34%、キッコーマン食品が10月1日納品分から焼肉のたれ、ステーキしょうゆなどたれ類34品目を希望小売価格の約5〜10%、本みりん、料理清酒などみりん類41品目を希望小売価格の約4〜11%値上げします。

値上げラッシュは、いましばらく続く見込み

なお、11月以降も、エバラ食品工業が焼肉のたれシリーズをはじめとする肉まわり調味料を約7〜10%値上げ、アヲハタがジャムやホイップ・スプレッド類を約4〜12%値上げ、ミスタードーナツがドーナツ・パイ・マフィン44種中39種を10〜20円値上げなど、価格改定を予定している企業が多数控えています。家計にも影響を与える食品の値上げ情報を、今後もチェックしていきましょう。