トヨタ自動車が18日に開いた定時株主総会で、豊田章男会長の取締役再任への株主の賛成率は71.93%で、前年から12.64ポイント低下した。グループ各社やトヨタで起きた不正について、一部の投資家が長年トップを務めてきた豊田氏に責任があると考え、反対が増えた可能性がある。

 トヨタが19日に関東財務局に提出した臨時報告書で明らかになった。豊田氏への賛成率は取締役10人の中で最も低く、ほか9人は89.53〜97.65%だった。トヨタによると、同社会長への賛成率としても開示を始めた2010年以降で最も低かった。