生活が「苦しい」と感じる世帯は59.6%にのぼり、前年比で8.3ポイント増えた。厚生労働省が5日に公表した2023年の国民生活基礎調査でわかった。子どもがいる世帯や高齢者世帯では、前年から10ポイント以上の増加で、物価高などでより厳しくなっている家計の状況が浮かび上がった。

 調査では全国の約7千世帯を対象に23年7月時点の生活意識を尋ねた。「大変苦しい」が26.5%(前年比6.3ポイント増)、「やや苦しい」が33.1%(同2.1ポイント増)となった。

 年代別にみると、「苦しい」との回答は、高齢者世帯で59.0%(同10.7ポイント増)。子どもがいる世帯は65.0%(同10.3ポイント増)となり、いずれも大きく増えた。物価高騰が影響している可能性があるという。