北九州市小倉北区の飲食店街から再び、火の手が上がった。20日の火災現場は、一昨年に2度の大規模火災があった旦過市場と、今年1月に36店舗が焼けた鳥町食道街一帯の中間付近に位置し、地元では「またか」と衝撃が広がった。

 20日午前9時ごろ、小倉北区魚町3丁目のうどん店で、従業員の男性(28)は天井付近に白い煙が漂っていることに気づいた。別の従業員が119番通報し、ビルの天井裏を確認すると、配管からかすかに煙が上がっていたという。

 それから間もなく、近くで「ドドーン」と爆発音が響き、黒い煙が上がったという。

 店では、ガスの元栓は必ず閉め、店を出るときに指さし確認をするなど、防火対策を徹底していた。男性は「鳥町の火災があったばかりで、みんな注意していた。火元も出火原因もまだわからないが、また火災が起きてしまい悔しい」と話す。

 周辺は煙が広がり、道路も一部で通行止めとなった。近くに住む一久美子さん(73)は「こんなに何度も火災が起きるなんて信じられない」と驚いた様子で話した。