山形県南陽市で4日に林野火災が起き、5日に一気に燃え広がった。秋葉山(標高561メートル)の一部で、山頂を含む95ヘクタールが焼けた。市は同日夕、高齢者を含む周辺の148世帯の410人に公民館などへの避難指示を出した。

 市によると、出火したのは向山公園野球場に近い山の西側中腹だったが、5日正午までに火が山頂を越え、東側に拡大。午後5時現在の焼失面積95ヘクタールは東京ドーム21個分と同じ面積だ。

 5日も自衛隊、山形、宮城、福島の3県のヘリ計6機が交代で上空から放水。山麓の県道を交通規制し、地上からの消火活動も継続中だ。

 ただ、市によると、乾燥した気候で飛び火が起きたり、別の場所で起きた林野火災にヘリが回らざるを得なくなったりして難航しているという。(波多野陽)