西蔵王の「はらっぱ里山保育園」(山形市土坂)で、ドキュメンタリー映画を楽しむ会が春から秋に開かれている。今年度で8年目で、無料で誰でも参加できる。26日にはパレスチナに関する映画を上映予定。

 もともと園長の阿部啓一さん(74)が里山に保育園を作ったのは、自然の中での保育を描いたドキュメンタリー「里山っ子たち」(2008年、原村政樹監督)をみたから。その後、園を訪れた原村監督の「ここで上映会をするといいのでは」という言葉を発端に、17年4月から上映会を始めた。

 これまで、アフガニスタンで人道支援に尽くした医師中村哲さんを描いた作品などを取り上げてきた。今年4月にはほかの団体と共催で、地元の山岳信仰に関する作品を市内のコミュニティセンターで鑑賞。5月以降は保育園が会場になる。

 阿部さんは「ドキュメンタリー映画をみると、自分の課題や挑戦したいことが見えてくることがある。同じ時代に生きる人の姿が元気の源にもなる。そんな映画を自然の中でいろんな人と楽しみたい」と語る。

 26日は「ガーダ パレスチナの詩」を午前10時半と午後1時半から上映予定。問い合わせは阿部さん(090・7330・7859)へ。(ライター・板垣美加)