格安航空会社セブ・パシフィック航空のフィリピン・マニラ発福岡行きの旅客機が19日、福岡空港(福岡市)の「門限」の午後10時までに着陸できず、関西空港(大阪府泉佐野市)に行き先を変更していたことがわかった。本来の飛行時間は3時間だったが、乗客は約8時間、機内から出られない状態だった。

 国土交通省福岡空港事務所によると、セブ機はマニラを19日午後4時前に出発し、午後7時に福岡に着く予定だった。ところが、先に着陸した別の旅客機の車輪に不具合を示す警告が出たため、同6時41分から8分間、滑走路が閉鎖された。セブ機を含む16機が上空で待機することになり、セブ機は燃料補給のため、北九州空港(北九州市、福岡県苅田町)への代替着陸を決めた。他機は福岡空港に着陸したという。