兵庫県姫路市は今夏、市民の言葉で若い世代に届くブランドメッセージをつづるプロジェクトを始める。東京や大阪へ流出している若い世代に、姫路への帰郷や移住を呼びかける目的。市民が参加するワークショップを開き、そこで出た姫路の魅力をコピーライターが3案にまとめ、最後はオンライン投票で決める。

 市によると、市は「ともに生き ともに輝く にぎわい交流拠点都市 姫路」など、市の魅力を発信するキャッチフレーズをつくってきた。だが、「行政が発するメッセージが特に若い世代に伝わるのか疑問があった。これまでのフレーズは行政が考える魅力を言葉にしていただけなのでは」(清元秀泰市長)として、市民の感じていることを市民の言葉で発信することにした。

 今回は子育て世代などに向けて、「姫路に住みたい」「姫路に住み続けたい」と感じてもらえるメッセージを打ち出す。スタートとして、元TBSアナウンサーの久保田智子教育長らが出演するトークセッションを7月に開く。8〜10月に4回のワークショップを開き、参加した市民に姫路の魅力を言葉で表現してもらう。

 ワークショップをもとにコピーライターが3案のメッセージを示し、デザイナーが3案に対応したロゴも作る。メッセージとロゴをセットにして来年1〜2月、オンラインで市民に投票してもらい、最終決定する。

 トークセッションは7月6日にあり、出演は久保田教育長、次原悦子・サニーサイドアップグループ社長、伊藤滋之・古舘プロジェクト社長の3人。5月22日から申し込みフォームで受け付ける。申し込み多数の場合は抽選。ワークショップ各回の参加者は50〜100人程度で、今後順次募集する。問い合わせは「住み続けたいひめじプロジェクト」事務局(079・283・2525)。(宮沢崇志)