千葉県流山市の市道をバイクで旋回するなど集団で暴走したとして、県警は22日、同県野田市と流山市、松戸市の15〜16歳の少年5人を道路交通法違反(共同危険行為等の禁止、無免許運転)の疑いで逮捕・送検したと発表した。少年らが自ら「空ぶかしがうるさい」と110番通報し、駆けつけた警察官から逃げる「パト鬼(パトカーと鬼ごっこ)をしていた」という趣旨の供述をしているという。

 交通捜査課によると、5人の逮捕容疑は1月26日午前1時20分ごろから約10分間にわたり、流山おおたかの森駅近くの市道を3台のバイクで右側通行や信号無視、交差点での旋回走行などの集団暴走行為を繰り返したというもの。うち、高校生(15)と解体工(16)の2人は無免許でバイクを運転した疑いがある。

 少年らは知人同士で、いずれも「そのときが楽しければという身勝手な気持ちがあった」と容疑を認め、「昨年春から20回以上、パト鬼をした」と説明しているという。

 5人の中で唯一免許を持っていた流山市の無職の少年(16)は動機について、「逮捕されるリスクを背負いながら警察から逃げるのは、最高のスリルを味わえる究極のゲームだと思っていた」と話しているという。(杉江隼)