伊賀焼と革のアート。そんな異色のコラボ展示が14日から、三重県伊賀市上野丸之内の国史跡・旧崇広堂で開かれる。23日まで。

 伊賀市の元伊賀陶芸会会長、小島憲二さん(71)と京都府木津川市の革造形作家、河野(こうの)甲(こう)さん(67)は20年ほど前からの友人。小島さんは毎年開かれている市展「いが」の審査員に河野さんを招いていたが、「河野さんの作品にはリアルとファンタジーがある。子どもたちを中心に伊賀の人にぜひ見せたい」と考えて展示が実現した。

 国内外で個展を開催している河野さんは今回、空想の生物のほか、カタツムリやアリ、クワガタムシ、トンボ、巨大なラフレシアなど革で作った94点を、小島さんは日常使いの花器や食器、酒器127点を展示する。小島さんが有名窯で収集してきた焼き損じの陶片の上に河野さんのカタツムリを載せたコラボ作品も。

 小島さんは「焼き物でしかできない表現、レザーでしかできない表現の違いも見てほしい」と話す。

 入場無料。火曜休み。問い合わせは市文化都市協会(0595・22・0511)へ。(小西孝司)