女性を売春相手として客に紹介したとして、警視庁は会社役員でデリヘル店元責任者の男(51)=福岡市博多区=ら24〜52歳の男23人を売春防止法違反(周旋)容疑で逮捕し、17日に発表した。元責任者の男は容疑をおおむね認めているという。

 男らは東京都品川区や港区などの同系列のデリヘル店計4店舗の店長や従業員、元責任者ら。警視庁が同法違反容疑で1事件で摘発した人数としては過去最多だという。

 保安課によると、逮捕容疑は今年4〜5月、30〜50代の男性客8人の依頼を受け、いずれも20代の女性8人を都内のホテルに売春させる目的で派遣したというもの。

 昨年、警視庁が東京・歌舞伎町の大久保公園周辺で客待ち女性を摘発した際、女性の何人かが「男らの経営する店で働いていた」「本番行為をしていた」と話し、捜査していた。面接時に「どこまでできる?」「本番は絶対じゃないけどあった方がいいよ」などと言われていたという。(御船紗子)