国内初の公害病に認定されたイタイイタイ病の歴史や被害を伝える「おはなし会」が7月6日午後1時半、富山市西町の市立図書館3階セミナールームである。小学4年生〜中学生が対象。

 同図書館と富山県立イタイイタイ病資料館の共同主催。イタイイタイ病は、三井金属の神岡鉱山(岐阜県)からの排水が下流の神通川をカドミウムで汚染したのが原因だ。患者は水や米を通して腎臓障害を起こし、あちこちを骨折した。その叫び声から名がついた。1972年に患者側が公害裁判で勝ち、三井金属は患者への賠償や公害防止などを約束した。

 講師は県立イタイイタイ病資料館語り部の小松雅子さん。おはなし会の担当者は「図書館なので気軽に参加して、夏休みの課題や自由研究にも役立ててもらえれば」と話す。

 先着40人程度(小学生は保護者同伴)。無料。前日までに図書館窓口や電話(076・461・3200)、ホームページ(https://www.library.toyama.toyama.jp/)=QRコード=から申し込む。

 図書館5階エレベーター前では7月4日〜8月6日、イタイイタイ病を学び伝えるパネル展示もある。(小西良昭)