1878(明治11)年創立の伝統校・兵庫県立姫路西高校が、私服での登校も認める「制服・私服の併用期間」を始めた。暑さ対策として、6月17日から9月30日まで実施する。

 併用期間が始まって10日目の26日朝、最寄りのバス停から歩いて校門を通る生徒たちは、制服姿よりもTシャツなどの軽装が多かった。

 高校によると、登校時の服装自由化は、しばしば生徒会への要望に上がっていたという。

 今年、校内での検討を進め、まずは高温多湿なこの時期に取り組むことになった。私服については「姫路西高生としての自覚と誇りを持った服装」とした。

 学校もある程度想定していたが、自転車通学者を中心に体操服での登校が目立ったという。体育の授業がある日は体操服で登校し、体育のあとに着替える生徒が多いという。

 千家弘行校長は「朝起きて天候やその日の予定からふさわしい服装を自分で判断することが大事。校訓の『自主創造』を実践する機会にしてほしい」と期待する。

 4月まで全校委員長(生徒会長)を務めた一幡(いちまん)心温(みおん)さん(3年)は「自由だからこそ、責任をもって判断する必要があると思います。自転車通学なので楽な服装が認められたのはうれしい。私服可になってから制服は着ていません」と話していた。(宮沢崇志)