和歌山県御坊市の「Sioトープ」で人気を呼んでいた頭に赤いハートマークがあるニシキゴイ「こひめちゃん」が死んだ。5月1日に愛称が決定したばかりだったが、6月1日に水中に沈んだ状態で見つかった。

 「Sioトープ」は県と御坊市が2009年、日高港近くに整備。17年に淡水化し、色とりどりのニシキゴイ約200匹が泳いでいる。こひめちゃんは22年5月に市職員らが有志で購入した。「恋」と「鯉(こい)」をかけたPRのイメージキャラクターとして愛称を公募。全国から寄せられた207件から御坊市の男性が名付けた「こひめちゃん」が選ばれた。

 愛称が決まったころから、元気がなくなりほとんど姿をみせなくなっていたが、6月1日に死んでいるのがみつかった。市は18日付で、Sioトープ内のあずまやに「こひめちゃん ありがとう」とのお知らせを張り出した。市は今後もイメージキャラクターの「こひめちゃん」は継続し、2代目を探している。(勝部真一)