LGBTQなど性的少数者への理解を呼びかけるイベント「山口レインボープライド」が29日、山口市で開かれた。パレードには昨年を上回る約360人が参加した。

 イベントは昨年に続き2回目。4月からパートナーシップ宣誓制度を始めた山口市の伊藤和貴市長は「昨年のパレードをきっかけに市議会との議論が加速した。(導入の)大きなきっかけになった」とあいさつした。

 その後、参加者はパレードに出発。「みんなちがってみんないい」「結婚の平等にYES!」といったプラカードやのぼりを掲げ、小旗を振りながら市内を歩いた。

 性的少数者らの交流会や勉強会などに取り組むNPO法人「カラフルブランケッツ」理事長の井上ひとみさん(45)は大阪から参加した。「お店から出てきて手を振ってくれる人もいた。保守的な印象があった山口で、思ったより温かい反応をしてくれたことがうれしかった」と語った。

 性的少数者の当事者らでつくる実行委員会の委員長田中愛生さん(34)は「参加者が増えたのは、みんなの関心の高まりの表れだと思う。来年も続けたい」と話した。(山野拓郎)