岐阜県高山市一之宮町の常泉寺川で、水中花のバイカモが見頃を迎えた。梅の花に似た白い花を咲かせ、川面や水中で揺れている。

 キンポウゲ科の多年草で、わき水が豊かな清流で繁殖するという。

 常泉寺川のバイカモは市の天然記念物に指定され、飛驒一宮水無神社の近くは古くからの群生地。豪雨による増水で流されてしまうこともあったが、住民が近くの水路で繁殖させるなど保護に取り組んできたという。

 市一之宮支所によると、今年は6月上旬に、直径1.5センチほどの花が咲いているのが確認された。9月下旬ごろまで眺めることができる。(荻野好弘)