「おまえ うまそうだな」「おとうさんはウルトラマン」などの作品で知られる絵本作家、宮西達也さん(67)の原画を展示する「宮西達也の世界 ミラクルワールド絵本展」が山口県周南市花畠町の市美術博物館で開かれている。9月1日まで。

 宮西さんは1956年、静岡県熱海市生まれ。日大芸術学部を卒業し、グラフィックデザイナーを経て25歳で独立。今年でデビューから41年を迎え、作品は300冊を超えた。

 展覧会は、ウルトラマンえほんシリーズやティラノサウルスシリーズ、小2の国語教科書に掲載されている「にゃーご」など人気絵本の原画274点に加え、作家活動の原点となる学生時代のスケッチ、作画技法の解説などの資料も展示。幅広い世代の心をつかむ「宮西ワールド」の魅力に迫っている。

 6月28日にあった開会式に出席し、作品の解説を務めた宮西さんは「やさしさと思いやりのある本をつくろうと創作を続けてきた。僕の作品を見て、絵って自由なんだ、こんな描き方ができるんだと感じてもらえたら」と話した。

 開館時間は午前9時半〜午後5時(入館は4時半まで)。観覧料は一般1200円、大学生千円、18歳以下無料。月曜休館。問い合わせは同館(0834・22・8880)へ。(三沢敦)