富山県上市町教育委員会は3日、同町立上市中学校の陸上競技部の部活中、顧問の20代教諭が投げた砲丸(4.5キロ)が見学中の1年生部員に当たり、頭蓋骨(ずがいこつ)を陥没骨折する事故が起きたと発表した。部員は病院に運ばれ、手術を受けた。命に別条はないという。

 町教委の牧田康博教育長や白井修之校長らがこの日、記者会見し、謝罪した。

 町教委によると、2日午後4時35分ごろ、同中グラウンドの砂場で、教諭が模範として投げた砲丸が左にそれ、約6メートル先の砂場の外側で立って見学していた部員2人のうち1人に当たった。教諭は声かけをせずに投げたといい、白井校長は「安全確認に問題があったと認識している」と話した。(朝倉義統、前多健吾)