日米両政府は、岸田文雄首相とバイデン米大統領、フィリピンのマルコス大統領が4月11日に米ワシントンで会談すると発表した。海洋進出を強める中国を念頭に、安全保障協力での連携強化を図る。米政府によると、3首脳による会談は初となる。

 岸田首相は国賓待遇で訪米し、4月10日にバイデン氏とワシントンで会談する予定で、マルコス大統領も同じ時期の訪米を予定している。

 林芳正官房長官は19日午前の記者会見で「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持、強化すべく、日米比の連携を一層強化していく」と述べた。フィリピンとの関係強化について「我が国と同様、米国の同盟国であり、我が国と隣接する海洋国家として、自由で開かれたインド太平洋を実現するうえで重要なパートナーだ」と指摘。「日米同盟を基軸として、フィリピン等の同志国と幅広い分野で協力を深化することが、この地域の平和と繁栄を維持するうえで不可欠だ」とも述べた。