自民党派閥の裏金事件を受け、離党勧告処分を受けた安倍派座長の塩谷立・元文部科学相(衆院比例東海)は23日、離党届を提出し、受理された。茂木敏充幹事長が記者団に明らかにした。

 裏金事件の処分をめぐって、党は塩谷氏と参院側トップの世耕弘成前党参院幹事長に対し、8段階ある処分のうち2番目に重い離党勧告とした。

 世耕氏はすでに離党したが、塩谷氏は離党勧告を不服として再審査を請求。だが、党は却下し、離党勧告の期限が25日に迫っていた。期限までに離党しない場合、党は除名する方針だった。

 塩谷氏は派閥会長だった安倍晋三元首相が亡くなった翌年の2023年8月から形式上のトップである座長に就任した。