和歌山県内の全21町村でつくる県町村会が23日、和歌山市内で臨時理事会を開き、次期衆院選の新2区の候補者について、自民党元幹事長の二階俊博氏の三男、伸康氏(46)に出馬を要請することを決めた。

 新2区については、党派閥の裏金問題をめぐり、現職の二階氏が次期衆院選への不出馬を表明したことで後継選びが焦点となっている。

 町村会長の岡本章・九度山町長は理事会後に会見を開き、理事会が全会一致で伸康氏への出馬要請を決定したと明らかにした。

 伸康氏は二階氏の公設第一秘書を務める。岡本町長は「46歳と若く、二階さんが国のため、和歌山のためにしてきたことを秘書として見てきた。即戦力で頑張っていただけると期待している」と決定の理由を説明した。

 世襲との批判があることに対しては、「県のために思いを持ってやっていただいた二階氏の息子として推した。世襲がダメではないと考えている」と述べた。岡本町長は24日に、印南町役場で伸康氏に会い、正式に出馬を要請する予定という。(松永和彦)