自民党安倍派の裏金問題で谷川弥一・前衆院議員(82)=自民を離党=が辞職し、自民が候補者を擁立せず野党対決となった衆院長崎3区補選は、立憲民主党前職の山田勝彦氏(44)が当選を確実にした。朝日新聞社が同日、選挙区内30カ所の投票所で実施した出口調査によると、山田氏は日本維新の会新顔の井上翔一朗氏(40)を大きく引き離している。期日前投票は調査結果に含まない。

 回答者の4分の1が自民支持層と答え、自民支持層の投票先は山田氏が5割台半ば、井上氏が4割台半ばと、やや山田氏が上回った。

 回答者の3割を占めた無党派層では、差がついた。山田氏は7割近くの支持を得ており、井上氏の3割強を大きく上回った。立憲支持層は回答者の4分の1弱を占め、山田氏は同支持層の9割以上を固めていた。維新支持層は同1割を占め、井上氏は同支持層の9割をまとめていた。

 「岸田内閣を支持する」と答えた人は回答者の4割強おり、この支持層では、山田氏に6割強、井上層では4割弱が投票していた。「支持しない」と答えた人は5割を超し、この支持層では山田氏に7割弱、井上氏に3割強が投票していた。(伊藤隆太郎)