鳥取県議会6月定例会は最終日の3日、国に対して政治資金の透明性確保を強く求める意見書案を賛成少数で否決した。会派「自民党」「公明党」などが反対した。

 意見書案は会派「民主とっとり」(6議員)が提出し、会長の浜田妙子氏が提案理由を説明した。意見書案では、自民党派閥による裏金事件で政治への不信感が国民の間に広がり、県議会としても看過できないなどとして、「政治資金の取り扱いについて不断の見直しを行い、政治に対する国民の信頼回復に誠心誠意取り組むよう、強く要請する」と求めた。

 これに対し、島谷龍司氏(自民党)が反対討論、市谷知子氏(無所属)と玉木裕一氏(同)が賛成討論をした。(清野貴幸)