埼玉県は21日、県立の男女別学高校の共学化の賛否などを問うアンケートに、生徒や保護者から約7万500件の回答があったことを明らかにした。

 アンケートは、県内に在住か在学する中高生と保護者を対象にインターネット上で実施された。4月17日に始まったが、1人で複数回の回答も可能だったため、同19日に記名式に変更して再開。今月17日に締め切られた。

 4月19日以降の回答の内訳は、中学生2万5825件、中学生の保護者1万7420件、高校生8071件、高校生の保護者1万9155件の計7万471件。形式変更前に回答された8157件は別集計にする。

 昨年8月、県の第三者機関である男女共同参画苦情処理委員が別学高校の「早期の共学化」を勧告したことを受け、県教委は今年8月末までに報告書をまとめる予定だ。

 県は、アンケートの賛否の多寡で共学化か別学維持かの方針を決めるのではなく、各高校での保護者や生徒への意見聴取なども含めて参考にするとしている。最終的には、県教委の会議で決定されるという。(杉原里美)