末期がんの恩師の歌声 教え子の23歳歌人が感じた「ある種の愛」

朝日新聞6/10(火)12:13

末期がんの恩師の歌声 教え子の23歳歌人が感じた「ある種の愛」

歌う高島芳倫さん=2025年6月8日午後2時25分、鹿児島県出水市、宮田富士男撮影

 末期がんで休職している小学校教諭高島芳倫さん(51)の音楽ライブには、教え子や保護者らを中心に県外を含めて約650人が集まった。その中には今年3月のNHK全国短歌大会で大賞を受けた会社員芋高舞さん(23)=東京都=もいた。

 ライブで感じたことを短歌で表現してもらった。

 《ひとりひとりの/心にうたは/灯(とも)されて、/それはおそらく/愛の一種で》

 客席を歩き回りながら歌う高島さんを見て、芋高さんは「あの歌声は、この場を共有した人の胸に残り続けるのだろう」と感じた。そして会場を包んでいたのはある種の愛ではなかったかと。

 芋高さんが加計呂麻島の秋徳小中学校6年のときの担任が高島さんだった。「生徒のことをよく覚えている先生でした。だからこんなに多くの人が集まったのでは」と話す。

 その姿勢はライブ終了後の握手会でも垣間見えた。近況を報告したり思い出話をしたりする教え子ら一人ひとりと丁寧に言葉と思いを交わした。握手会が終わったのは約2時間後だった。(宮田富士男)

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