伝令役多い日大三の副主将「プレーもやれる」証明3安打

伝令役多い日大三の副主将「プレーもやれる」証明3安打

(10日、高校野球 日大三16―3折尾愛真)

 一回、球場を見渡すと観客の視線が自分に集まるのを感じた。「見とけ」。日大三の上野隆成は強気になった。

 暴投で走者が二、三塁に進み、5球目。軟投派左腕の外角107キロを、体勢は崩されたが左中間へ飛ばした。流れを引き寄せる2点三塁打。「気持ちよくて」ガッツポーズが出た。

 小倉監督も認める左キラーだ。180センチ、81キロの恵まれた体。春季東京都大会決勝の国士舘戦で左腕から本塁打を放った。そこから左投手を意識して練習。「外から内に入る球が多い」とティー打撃で自分と正対する横方向から球を投げてもらい、打ち込んだ。

 三回の第3打席も中前へ運び、さらに五回は右腕から二塁打も。監督が拍手しているのが見えて「最初の2本よりうれしかった」。

 副主将だが伝令役が多かった。「プレーでもやれるんだぞって証明できた」。背番号「15」が夏の主役に名乗りを上げた。(大坂尚子)

 ○木代(日) 大会タイの1試合5四死球。「一打席を大事にこの2年半、練習をやってきた。2番として出塁することが一番で、自分の仕事ができた」

 ○小倉監督(日) 「一回に主導権を握れたのが大きい。みんな楽になれた。西東京大会の初戦は苦しい試合だったけど、甲子園は良い形で入れた」

     ◇

 大会本部は10日、第2試合の日大三―折尾愛真で、熱中症対策として今大会に導入した運営方針「大会本部の判断で試合中、給水・休憩のための時間を取ることができることとする」を初めて適用した。気象条件や試合時間などを考慮した。七回裏終了時に、選手らはベンチで給水・休憩を約10分とった。この間に永井秀亮球審が右足がつった状態になり、八回表から西貝雅裕球審に代わった。


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