(10日、プロ野球交流戦・オリックス6―0巨人)

 巨人の先発はセ・リーグでトップタイの6勝を挙げている高橋優貴。だが、好調のオリックス打線が一回から攻略してみせた。

 いきなり3本の安打を見舞い、1死満塁。5番杉本裕太郎が、2ストライクから体勢を崩しながらも低めの変化球をすくって、左翼線に転がした。「なんとか気持ちで打った」

 2年連続最下位に沈んだ昨季のチーム打率はリーグ4位。得点は最少だった。だから中嶋聡監督は言う。「僕らは最下位から始まったチャレンジャー。色んな事をしていかないといけない。今までと一緒じゃダメ」と。今季は高卒2年目の紅林弘太郎ら、長打が魅力の選手を「日替わり」で並べた。それでも、開幕から15試合連続で1桁安打と貧打にあえいだ。

 状態が上向き始めたのは、出塁率の高い俊足の福田周平が1軍に上がった5月中旬から。宗佑磨、吉田正尚とともに、1〜3番がほぼ固定され、交流戦を迎えると打線が活気づいた。力のある杉本らで仕留めるパターンが確立された。

 交流戦のチーム打率は2割9分3厘の2位、80得点は1位タイ。4カード連続の勝ち越しで、最大6あった借金を返し、勝率も5割に復帰した。交流戦の勝ち越しが決まり、勝率トップも見えてきた。

 ただ、「目指しているところはそこじゃない」と指揮官は言う。言葉の弾み具合から、今季のチームは、ひと味もふた味も違うことが伝わってくる。

オリックスが1分けを挟んで3連勝。4カード連続で勝ち越した。一回に杉本の適時打などで先行。五回はT―岡田の3ランで加点した。