第76回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は19日、群馬県であり、埼玉県大会を制した花咲徳栄は初戦で日大明誠(山梨2位)にコールド勝ちした。次戦は21日の準々決勝で、帝京(東京1位)と対戦する。(山田みう)

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 花咲徳栄のエース上原堆我(3年)は、5回参考記録ながらノーヒットノーランの快投を見せた。「試合の流れを作れた」と満足そうに話した。

 県大会では、登板した試合でいずれも失点していた。公式戦での先発も初めてで緊張していたが、試合前に主将の生田目奏(3年)に「無失点でいこう」と声をかけられ、思い切り投げようと覚悟を決めた。

 球を低めに集めることを心がけ、直球と横のスライダーを軸に五回2死まで走者を許さなかった。次打者には「縦のスライダーを試した」。2ストライクから空振りを奪ったが、暴投で振り逃げに。惜しくもパーフェクトは逃したものの、最後は三振に仕留めて無安打に抑えた。

 21日の帝京戦に向け「(相手は)打力のあるチーム。今日のように低めに投げて、勝ちたい」と意気込んだ。(山田みう)