バスケットボールのBリーグは20日、日本生命チャンピオンシップ準決勝(2戦先勝方式)の第3戦が愛知・ドルフィンズアリーナであり、広島が名古屋Dに79―73で勝ち、初の決勝進出を決めた。21日に第3戦がある琉球―千葉Jの勝者と、25日からの決勝で対戦する。

 4強に初めて進出したチーム同士の戦いは、ワイルドカードでのCS進出から下克上をめざす西地区3位の広島が、西地区1位の名古屋に競り勝った。

 59―60で始まった第4クオーターの開始直後に山崎稜が3点シュートを決めて流れを作る。今季のリーグ戦で2勝2敗、CSで1勝1敗と互角だった名古屋Dを、最後に振り切った。

 要所で得点を決めた山崎は、「本当にお互い気持ちと気持ちの勝負だった。拮抗(きっこう)した試合の中で力を出し切ることが出来た」と目を細めた。

 両チーム最多の28得点を挙げたドウェイン・エバンスは「最高の勝利。やるべきことを遂行できた。幸せです」。そして、「決勝でも勝って帰りたい」と語った。

 カイル・ミリング監督は「言葉が見つからないくらいみんながよく努力した。決勝に行くのは夢のよう」と選手たちをたたえた。(上山浩也)