プロバスケットボール・Bリーグの広島ドラゴンフライズが、年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS、2戦先勝方式)で初の決勝進出を決めた。20日に名古屋市内であった準決勝第3戦で名古屋ダイヤモンドドルフィンズに79―73で勝ち、通算2勝1敗とした。決勝は25日から横浜アリーナで、琉球ゴールデンキングスと千葉ジェッツの勝者と対戦する。

 広島は準決勝の第3戦、最後に勝負強さを見せた。試合終了まで約4分、70―70から山崎稜選手が3点シュートを決めるなど差を広げる。相手への声援が響き続けた敵地で、競り勝った。

 42歳のチーム主将、朝山正悟選手が今季限りで引退する。横浜出身の主将に、横浜である決勝の舞台を届けようというのが選手たちの合言葉でもあった。山崎選手は「朝山さんと、横浜で有終の美を飾りたいと全員が思っている。それが詰まっていた」。(上山浩也)