ロシアのラブロフ外相は22日、今年の中国関連の重要行事として、プーチン大統領の中国への公式訪問と、10月にロシア西部カザンで開かれる新興5カ国(BRICS)サミットへの習近平(シーチンピン)国家主席の出席を挙げた。タス通信が伝えた。

 プーチン氏の訪中については、5月7日に通算5期目の新任期開始後、最初の外遊先として訪問するとの見方が浮上している。

 プーチン氏は昨年10月にも中国を公式訪問しているが、ウクライナ侵攻後、ロシアは経済分野を中心に中国頼みが強まっており、中ロ関係の結束を内外に打ち出す狙いとみられる。

 一方、ロシアは今年、BRICSサミットの議長国。従来の中国やインド、ブラジル、南アフリカに加え、新たにエジプト、サウジアラビア、イラン、エチオピア、アラブ首長国連邦(UAE)を加えた10カ国でサミットを開催し、ウクライナ侵攻の終結もにらみ、「非米欧陣営」の結束を強調する考えだ。