ドイツ連邦検察庁は23日、中国の情報機関のためにスパイ活動をした疑いで、ドイツの右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に所属する欧州議会議員のスタッフの男を拘束したと発表した。欧州議会の情報を中国側に流していた疑いがある。

 発表や独メディアによると、男は中国の情報機関の職員で、2019年から、AfDのマキシミリアン・クラー欧州議会議員のスタッフとして働いていた。今年1月に欧州議会の交渉や決定に関する情報を繰り返し流していたほか、ドイツにいる中国の反体制派のメンバーの動きを探っていた疑いが持たれている。