パレスチナ自治区ガザでの戦闘をめぐり、国際刑事裁判所(ICC)の検察局がイスラエルのネタニヤフ首相らに対する逮捕状を請求したことを受け、ネタニヤフ氏は20日、ビデオ演説で「世界中で猛威を振るっている反ユダヤ主義の火にガソリンを注いでいる」と批判した。

 ICCは、ネタニヤフ氏に加えガラント国防相、イスラム組織ハマスの幹部3人に対し、戦争犯罪や人道に対する犯罪の容疑で逮捕状を請求している。

 逮捕状請求について、ネタニヤフ氏は「歴史的な道徳上の暴挙だ」とし、「国際法廷に、永遠に消えることのない汚点を残すことになる」と非難。「なんという正義の茶番だ」と訴えた。

 ICC検察局のカーン主任検察官に対しては「権限の乱用」であり、「扇動的な決定で、現代における大いなる反ユダヤ主義者になった」と語った。