イランのライシ大統領やアブドラヒアン外相らがヘリコプターの墜落で亡くなったことについて、イランと外交関係をもたない米国政府も20日、公式に弔意を表明した。一方で、イランの体制による人権侵害などへの責任追及は続ける構えを示した。

 オースティン国防長官は記者会見で「非常に不運なヘリコプターの墜落」だとして、「我々は状況を注視し続けているが、現時点で原因についての知見はない」と述べた。事故への米国の関与は否定し、「現時点では必ずしも地域的な安全保障への影響はないと考えている」との見方も示した。

 国務省のミラー報道官は声明で「米国は公式に哀悼の意を表明する」とした。イランが新大統領を選出するにあたり、「イランの人々と、人権と基本的自由のための彼らの闘いに対し、米国が支援していくことを再確認する」と述べた。