京都市の宿泊税について、見直しも含めた検討が本格的に始まった。市が19日、税に関する有識者会議に宿泊税のあり方を諮問した。8月下旬を目安に答申がまとめられる見込みだ。

 京都市は現在、宿泊料金が1人1泊2万円未満は200円、2万円以上5万円未満は500円、5万円以上は1千円の宿泊税を徴収している。市の財政は厳しい状況が続いており、2月に初当選した松井孝治市長は宿泊税の引き上げを公約に掲げていた。この日の会議の冒頭、松井市長は「宿泊税は貴重な財源。どう確保し活用するか、ご意見をいただきたい」と述べた。

 会議では、委員から「宿泊税を上げる前提で議論すべきではない」「上げる場合は市民に宿泊税の活用が見えるようにしてほしい」などの意見があった。今後、宿泊事業者にアンケートを取るなどして、答申の方向性を協議するという。(武井風花)