神奈川県横須賀市の浦賀ドック工場跡地で27日、咸臨丸フェスティバル式典があった。1860年に日本の軍艦として初めて太平洋横断に成功した江戸幕府の咸臨丸を顕彰する恒例の式典。今年は同所で同日に始まったポップサーカス横須賀公演(朝日新聞社など主催)の特設大テントで行われた。

 咸臨丸は、浦賀に来航した米国のペリー艦隊を目の当たりにした幕府が、近代的な軍艦を求めてオランダに発注したもの。式典では上地克明市長のほか、オランダ、米国の在日大使館の関係者もあいさつして咸臨丸の偉業をたたえた。

 式典終了後には、ポップサーカスの海外のトップパフォーマーらが磨き抜いた演技を披露し、式典に出席した地域住民ら約700人から喝采を浴びた。(具志堅直)