懐かしい国産車のカタログや資料など約100点が並ぶ「1960年代の車と暮らし」展が、奈良県大和郡山市矢田町の県立民俗博物館で開かれている。2回目の今回は、初めてレストア(復元)車もお目見えした。5日まで。

 展示品のほとんどは、車カタログの収集家団体ACC・JAPAN会員のもの。模造紙8枚を使って手作りした年表「自動車メーカー変遷史」、当時の出来事を記録した「そのころ・そんな」、古い車の雑誌なども展示している。

 中でも目にとまるのは1967年式の「カローラ」。当時はまだ珍しかったオートマチック車だ。会員の縁で、奈良トヨタがレストアした車を借りられることになった。昨年の展覧会で、来場者から「当時の車が見たい」という希望が多かったという。

 自動車の元メカニックで、自ら約1万7千部のカタログを持つ清水辰也会長(71)=奈良市=は、「60年代のカタログから、当時のファッションや街の風景も分かり、思わず話題にしたくなるワクワク感がある」。

 賞品付きの車クイズもある。展示は午前9時〜午後3時。一般200円など。問い合わせは同館(0743・53・3171)へ。(伊藤誠)