赤字137億円の奈良県立病院機構、5年でさらに173億赤字見込み
朝日新聞(地域)6/20(金)10:15

奈良県立病院機構が運営する県総合医療センター=2025年6月11日、奈良市七条西町2丁目、阪田隼人撮影
累積赤字が137億円にのぼる奈良県立病院機構の経営改革をめぐり、県は同機構の中期計画の見直し案を公表した。2024〜28年度の5年間で、さらに計173億円の赤字が見込まれていることが明らかとなった。
機構は県が100%出資する地方独立行政法人で、総合医療センター(奈良市、492床)や西和医療センター(三郷町、300床)などを運営する。23年度決算で過去10年間の累積赤字が137億円にのぼり、県は機構に、経営改善策を盛り込んだ中期計画の見直しを促してきた。
18日開会の6月県議会に提出された見直し計画によると、24年度の赤字額は55億円。減損会計の適用もあり、これまで最多だった23年度の42億円を上回った。
段階的に赤字幅を縮小させていくとされているものの、24〜28年度の赤字総額は、見直し前より大幅に拡大した173億円と見込まれている。
支出については、給与費や材料費に関する数値目標を新たに設定。「人員の適正配置」を進め、医業収益に占める給与費比率を55・5%(24年度実績)から50・2%(28年度目標)に下げたり、薬品の見直しや診療材料の共同購入によりコストを抑えたりするとされている。
山下真知事は、19日の定例会見で「現実的な数字に改めた。本当はもっといい数字を出したかったが、これが限度のようで、正直不本意」と吐露。経費節減へ「細かいことの積み重ねをやっていくしかない」と話した。(阪田隼人)










