TX40万人突破 人口増で昨年度平均輸送 来年3月運賃値上げへ

朝日新聞(地域)6/20(金)10:45

TX40万人突破 人口増で昨年度平均輸送 来年3月運賃値上げへ

TXの1日平均輸送人員の変化

 つくばエクスプレス(TX)を運行する首都圏新都市鉄道(本社・東京都千代田区)は、2024年度の1日平均輸送人員が前年度比2万1千人増の40万3千人だったと公表した。沿線の人口の増加に伴い、05年の開業以降、最多となった。

 1日平均輸送人員は、開業年度の05年度が15万人で、ほぼ右肩上がりに伸びて19年度には39万5400人を記録。ところが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で20年度は20万人台後半に落ち込んだ。しだいに回復し、今回初めて40万人を突破した。

 24年度の年間輸送人員は同5.3%増の1億4598万人だった。

 輸送人員がコロナ禍以前の水準に戻ったため、売り上げにあたる営業収益は同6%増の479億4100万円、本業のもうけとなる営業利益は同12.7%増の97億100万円。純利益は同1.2%減の59億9400万円となり、3年連続で黒字を確保した。(鹿野幹男)

     ◇

 首都圏新都市鉄道は来年3月、運賃を値上げする予定だ。将来的に大幅な設備投資が必要になるためだという。

 沿線の人口増加を背景に、同社は中期経営計画(2025〜29年度)で、29年度の1日平均輸送人員は約41万人、営業収益は538億円に増えると見込んでいる。

 一方で、最高時速130キロの鉄道車両や施設の大規模更新が待ったなしだ。混雑を解消するために車両を長く編成したり、総合基地を拡張したりする必要に迫られる。加えて、鉄道建設で生じた債務は約4357億円(23年度末)あり、およそ20年かけて、約200億円を毎年返済し続けなくてはならない。

 こうした事情から同社は今年4月、消費税率変更時を除くと開業以来初の運賃改定を国土交通相に申請した。認可されれば来年3月から、平均12.2%の値上げとなる。

 たとえば、初乗り運賃は現行のIC168円・切符170円から180円へ、最長距離の運賃はIC1205円・切符1210円から1280円へ、それぞれ上げる。

 ただし子育て世代に配慮して、6〜12歳(小学生)の子どものIC料金は初乗りから13キロまでの区間は現行運賃を据え置き、14キロ以降は200円均一に設定する。通学定期券は平均割引率を60.4%から70%に引き上げ、子どもは19キロ以降5千円均一にして値下げする。(鹿野幹男)

関連記事

朝日新聞(地域)の他の記事も見る

主要なニュース

6/23(月) 19:41更新

社会の主要なニュースをもっと見る