F1やWEC世界耐久選手権の開催地としてお馴染みのオールドトラック、スパ・フランコルシャンで開催されているトタル・スパ24時間レースは10月23日、予選トップ20台のマシンが決勝レースのスタートポジションを懸けて争う“スーパーポール(SP)”が行われ、ラファエル・マルチェッロ駆るメルセデスAMG・チーム・アッカASPの88号車メルセデスAMG GT3(マルチェッロ/ティムール・ボグスラフスキー/フェリペ・フラガ組)がポールポジションを獲得した。

 新型コロナウイルス感染症の拡大により、当初予定されていた7月から約3カ月遅れでの開催となっている2020年のスパ24時間。SROモータースポーツ・グループが運営するIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジと、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパというふたつのシリーズの“ハイライト”に位置づけられている今大会では、前日の22日に予選Q1〜Q4が行われSPに進出する20台が決定した。

 迎えた23日、ウエットコンディションでのウォームアップに続いて現地18時20分からSPがスタートした。このセッションは予選20番手から順にコースインし、各車2周のフライングラップを行ったなかでのベストタイムでグリッドを決定するもの。

 トラック上、部分的にウエットパッチが残るダンプ路面となったなか、まず登場したのは小林可夢偉を起用して参戦しているハブオートの27号車フェラーリ488 GT3だ。
 
 可夢偉のチームメイトであるトム・ブロンクビスト駆る27号車フェラーリは、計測1周目では思うようにタイムを伸ばせず。一方、27号車に続いてコースインしたジュリアン・アンドロウアーがドライブする99号車ポルシェ911 GT3 R(ローヴェ・レーシング)が2分34秒008を記録。これが最初のターゲットタイムとなった。

 この基準タイムを予選18番手だった163号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo(エミール・フレイ・レーシング)のアルバート・コスタが2分33秒400で上回ると、同じくランボルギーニ勢の63号車ウラカンGT3 Evoを駆るアンドレア・カルダレッリ(オレンジ1・FFFレーシング)がベストタイムを0.106秒更新してトップに浮上してみせる。

 その直後、クリストファー・ミースがドライブする25号車アウディR8 LMS(アウディスポーツ・チーム・サンテロック)が2分32秒979をマーク。ベストタイムは2分32秒台に突入していく。

 しかし、その後しばらくはタイムの更新がなく、2分32秒台に入ってきたのは暫定2番手タイムとなる2分32秒990を記録したトーマス・プライニングの40号車ポルシェ911 GT3 R(GPXレーシング)のみだった。

■可夢偉組は4つポジションアップ
 
 だが前日予選でトップ5につけたマシンが登場すると、上位陣の顔ぶれに変化が表れる。その口火を切ったのは予選5番手につけた4号車メルセデスAMG GT3(メルセデスAMG・チームHRT)のマーロ・エンゲルだ。彼は全体ベストタイムを大きく削る2分32秒522というタイムをマークする。

 これに続くように予選4番手の88号車メルセデスをドライブするマルチェッロが2分32秒166の好タイムを刻んでトップに浮上。予選トップ通過の31号車アウディR8 LMS(アウディスポーツ・チームWRT)のケルビン・ファン・デル・リンデも2分32秒386を記録し、暫定2番手につけた。

 最後に登場したファン・デル・リンデは計測2周目で逆転を狙うも、セクター2でのミスが響き自己ベストを上回れず。また、予選を2番手で終えた12号車ポルシェ911 GT3 R(GPXレーシング)は11番手に沈み、66号車アウディR8 LMS(アウディスポーツ・チーム・アテンプト・レーシング)も4番手どまりとなったことから、88号車メルセデスが予選ポールポジションを獲得することとなった。
 
 2番手は31号車アウディ、3番手に4号車メルセデスが入り、3列目6番手の40号車ポルシェまでが2分32秒台を記録した。決勝では可夢偉も乗り込む27号車フェラーリは、2分34秒170というタイムで8列目16番手グリッドを確保。予選順位から4つポジションを上げ決勝に臨むことになっている。
 
 周辺の木々が色づいた伝統のトラックで行われる今季のスパ24時間。その決勝レースは24日15時30分(日本時間22時30分)にスタートを迎える。