レッドブル・レーシングのドライバーとなるセルジオ・ペレスは、2020年の夏に新型コロナウイルスに感染してレーシングポイントでのレースを2戦欠場したことについて、自身が“地球上で最も愚かな男”であるかのように感じたと語っている。

 ペレスは新型コロナウイルス検査で陽性となった後、2020年F1世界選手権の第4戦と第5戦にあたるシルバーストンでの2連戦を欠場した。この試練は、レーシングポイントとの契約終了とともにシーズンにおける最悪の経験となったが、ペレスは12月に第16戦サクヒールGPで初優勝を飾るなど、本格的な最盛期を迎えてもいた。

「とても厳しい年だったのは確かだと言える」とペレスはレッドブルの動画で語った。

「コロナについては、ウイルスに感染した最初のドライバーになってしまった。今では感染することはそれほど珍しくないようだけれど、当時は“ウイルスに感染するなんて、お前は地球上で一番愚かな男だ”という感じだった」

「それに対処するのは僕にとって本当に厳しいことだった」

 その後、レーシングポイントのチームメイトであるランス・ストロールが新型コロナウイルスに感染した2番目のドライバーになり、ルイス・ハミルトン(メルセデス)もパンデミックの犠牲となってサクヒールGPを欠場した。

 しかしペレスの苦境は、F1における将来が不確実になっていたことにより複雑だった。それは、セバスチャン・ベッテルが2021年にレーシングポイント(アストンマーティン)に加入することになったからだ。

「僕のキャリアのなかでも大きな危機だった。契約のことがあったからね」とペレスは昨年陥った状況を振り返った。

「結局僕はチームのシートを失ったけれど、そのことがうまく運んだ。でも何が起きるかは分かっていなかった」

「あの時僕はかなり平静で、こう思った。『僕はすでにかなりのキャリアを持っているし、自分に満足している。でも週末が過ぎていくままにしておいて、何が起きるか見守らなければならない』とね」

「レッドブルでのチャンスが持ち上がると、そのことは時によって良いことにも悪いことにも思えた。でも最後にはうまくいったんだ」

「こうしたチャンスは一生に一度しか訪れないと思う。僕はそのことが分かっているから、成功する準備ができているよ」

 ペレスはレッドブル・レーシングでの作業を始めているが、今もレッドブルでレースをするチャンスをようやく掴んだという現実に馴染めていないと語っている。

「正直なところ、自分がここにいるとまだ信じることができない」

「レッドブルのブランドを身につけると、“すごい”という感じがする。選択肢としてまったく考えていなかったことだからね。なぜなら、若手の頃にレッドブルのプログラムにいなかったことが重大に思えたからだ」

「でも人生における物事は、夢見たところに落ち着くものだ。レッドブル・ファミリーの一員になるという夢がかなったということだ」

「ただただ素晴らしいことだよ。僕はこのブランドが大好きだ。彼らがやっていることや、スポーツに対して行っている多くのサポートを心から称賛している」

「スタートから大きな成功を収めることを楽しみにしている。それ以上に、大きく成功したシーズンにしたい」