1月22日、GTワールドチャレンジをヨーロッパ、アメリカ、アジア、オーストラリアで展開するSROモータースポーツ・グループは、ドイツのレーシングシミュレーター用機器を製作・販売するファナテックがGTワールドチャレンジ・パワード・バイ・AWSのタイトルスポンサーに就任する複数年契約を合意したと発表した。

 ファナテックは、レーシングシミュレーター用機器のリーディングカンパニーのひとつ。その技術力から、現在開発が進められているBMW M4 GT3では、ファナテック社のステアリングホイールが、バーチャルにも実際のレーシングカーにも装着できるように開発されるなど、バーチャルとリアルの融合を進めている。

 そんなファナテックは、新型コロナウイルス禍のなか、2020年に設けられたSRO Eスポーツ-GTの公式パートナーに就いていたが、2021年に向けて新たな役割を担うことになった。

 2021年に向けて、ファナテックはトタル・スパ24時間を含むGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのエンデュランスカップのすべてで、リアルレースとバーチャルモータースポーツを繋ぐ試みを行う。AKインフォマティカ社との協力で、GTワールドチャレンジの公式シミュレーターである『アセットコルサ・コンペティツォーネ』を使い、オンラインのEスポーツレースを開催する。

 このオンラインイベントでは、実際のレースのオーバーオール、シルバーカップのチームが1名のドライバーをノミネートすることができ、実際のGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWSのチームチャンピオンシップのポイントを加算することができるという。

 バーチャルモータースポーツが実際のシリーズの結果に直接影響を与えることから“画期的なコンセプト”とSROはアピールしており、今後アメリカ、アジア、オーストラリアでも同様の試みが拡大していく可能性があるとしている。また、ファナテックは2021年からスタートするGT2ヨーロピアンシリーズでもタイトルスポンサーを務める。

「ファナテックが2021年、GTワールドチャレンジとGT2ヨーロピアンシリーズの両方のタイトルスポンサーとなり、SROとのパートナーシップを大幅に強化することを嬉しく思う。我々のコラボレーションは、現実のレースとシミュレーターを統合することで生み出すことができる」とSROモータースポーツ・グループのステファン・ラテルはコメントした。

「SROはモータースポーツの新たな境地を開拓することに評価を得ている。いま、我々は最前線を走っていることを誇りに思う。バーチャルとリアルを融合させた最初のチャンピオンシップとして、もうひとつの革命的な瞬間を迎えることになる」