12月1日、ドイツ・ミュンヘンのBMW本社敷地内にある大型ショールーム『BMWヴェルト』で、これまで開発が続いていた新型GT3カー、BMW M4 GT3の最初にデリバリーされる5台の“納車式”が開催され、名門シューベルト・モータースポーツをはじめオランダ、カナダのチームへ合計5台が納車された。

 これまでテスト参戦が繰り返され、本格デリバリーに向け熟成が進められていたBMW M4 GT3。日本でも導入が間違いなさそうな一台だが、そんなBMW M4 GT3の“納車式”が12月1日に行われた。

 現在、ドイツでは新型コロナウイルスの感染第四波が押し寄せ、11月30日は1日で68680名もの新規感染者が出ており、BMW本社敷地内にあるミュージアムやBMWヴェルトでは、入館に際しワクチンパスか、感染後の医師からの回復証明書を提出した上で、さらに48時間以内の抗原検査の陰性証明の提出が求められるとあり、観光客等の入場者は非常に少なくひっそりとしていたが、毎日のように市販車の納車式が行われている中2階のフロアで、市販車の納車式同様、M4 GT3のファーストデリバリーの5台の納車式が、それぞれチームごとに行われた。

 この日セレモニーが行われたのは、ドイツの名門シューベルト・モータースポーツが1台、そしてオランダのバス・クーテン・レーシングが2台、カナダのサマンサ・タン・レーシングが2台。当初からオーダー順ではなく、M4 GT3を購入したカスタマーチームが2022年に活動予定のレースの開催順にデリバリーを行うとBMWは前もって告知をしており、シューベルトとサマンサ・タンは来年年明け早々の1月13〜15日に開催予定のドバイ24時間レースに参戦することから新車がデリバリーされた。

 この日は、ひととおり車両の説明や記念品の贈呈が行われた後に、市販車と同様に館内を一周してスロープを降り、屋外の駐車場へ走る記念すべきファーストランが行われた。シューベルト・モータースポーツでは、トロステン・シューベルト代表が自ら真新しいステアリングを握った。

 ただ、トロステン代表は屋外に出たところで道を間違え、ナンバーなしのM4 GT3で公道に出そうになってしまうことに。運よく赤信号で停止したトロステン代表に、BMWモータースポーツのスタッフが慌てて駆け寄るハプニングもあり、まわりにいたギャラリーは笑いに包まれた。

「このできたばかりの真新しいM4 GT3にワクワクドキドキしている。実戦ではどんなポテンシャルが発揮されるのか、年明けのドバイ24時間レースを楽しみにしている」とトロステン代表は満面の笑みでコメントした。

 シューベルトは2022年シーズンも今季に続きADAC GTマスターズにシリーズ参戦予定をしているが、ドライバーラインアップやその他の活動予定に関しては追って発表をするとしている。